競走馬引退から乗用馬へそして、これから
乗用馬

乗用馬の一日は忙しい

TeRry Kajie

NHKの大河ドラマ「べらぼう」の舞台となっている吉原の花魁さんたちのように

働きづめの大忙しです。一日中、次々と騎乗レッスンをこなしています。

大河ドラマを視聴していると吉原の花魁さんたちの過ごしていた環境が乗馬クラブの馬たちの日常と重なって見えてしまいます。

乗馬クラブのお話かと思ってしまう内容もあります。

私が厩務作業アルバイトをさせていただいている乗馬クラブでは、売れっ子乗用馬は

一日のレッスンが6鞍に及ぶこともあります。

1鞍は45分間ですがレッスン前後の馬装準備や馬装解除とお手入れもあり

1レッスンに1時間30分は必要になります。

6鞍を一日にこなすとなると馬房には戻らない時間が長くなり、洗い場で休みながら過ごすこととなります。食事の時間もずれてしまいます。

可哀想と思うなら「身請け」せよ

経済動物としての使命が悲しくもあり頼もしくもあり複雑な気持ちです。

可哀想と思うなら「身請け」しなさい、つまりは所有者(自馬オーナー)になれば良い

ということです。

クラブ所有の70頭あまりを毎日、連れて帰りたくなる心境です。

魔法が使えたら、小さくして自宅内に放牧し、

朝になったらまたクラブに連れて行き、元々の大きさに戻して、夕方以降はまた連れて帰るそんな毎日にしたくなります。

頭の中ではそんな妄想をしてしまいます。

そして「蔦重さん、乗用馬たちが楽しく過ごせる何か新しいことはないものかねぇ」と聞きたくなってしまいます。

ABOUT ME
おばちゃん厩務員
おばちゃん厩務員
ウマ甘やかし隊
地方の乗馬クラブで厩務作業アルバイトをしています。
私の先生は、乗用馬として働く引退競走馬のサラブレッドたちと
乗馬クラブのPR活動をしている道産子とミニポニーの合わせて約100頭の馬たちそれぞれです。
欧米のプロフェッショナル厩務員「グルーム」さんたちの馬愛と
お世話技術に近づけるよう毎日が学びの連続です。
馬たち全頭に最期まで快適に過ごしてもらうことが心からの願いであり目標です。
ある乗馬クラブでの馬たちの日常をお伝えさせていただきます。
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